2008年06月25日

那須一日目

前日まで雨だの雷だのと言われていたんで
バッチリ雨具用意していったのに着いたら雨上がり。
蒸し暑い、蒸し暑い、那須スポーツパーク。

第1試合は第9代表決定戦の一回戦。
A面の中央グランドでジェフ千葉対湘南ベルマーレのプリンス関東1部2部対決。
B面のあかまつフィールドでは、初出場をかける横浜FC対トリプレッタ。

ギャラリーが集まるA面とは逆に僕はあかまつフィールドへ。
新鋭の横浜FCユースに東京の街クラブ、トリプレッタが
どんな試合を挑むのか、この日はとても楽しみにしていた。
僕が着いたときにはすでに1-0で横浜FCがリード。
横浜FCは得意の流れるようなサイドの崩しからどんどんクロスをあげている。
とくに右サイドの14番の選手をトリプレッタが抑えきれずに厳しい。
それでもトリプは最後のところでクロスを跳ね返してゴールを割らせない。
我慢を続けるトリプレッタも前線の10番にボールを入れて
8番の攻撃力を生かしてカウンターを仕掛けていく。
すると、数少ないチャンスを生かして7番が執念の同点ゴール。
素晴らしい集中力で横浜FCの攻撃を跳ね返すトリプ。
前半はそのまま1-1で折り返した。

ハーフタイムには両チームとも
コーチもベンチもいれて大きな円陣を組んで気持ちをこめる。

そして、後半。
10時30分からの試合も日が昇るにつれ、ピッチは想像し難い蒸し暑さに襲われる。
それがここまで必死に食らいついていたトリプの選手の体力を奪う。
いったん集中力が落ち始めると横浜FCのスピードについていけない。
猛攻に押され勝ち越されると立て続けに失点。
4-1となり完全に勝負ありとなったとき
それでもトリプの10番はボールをセンターサークルにおいて
「1点ずつ返していくぞ!」と仲間に声をかけていた。
その姿は見ていても切なかった。
終わってみれば、6-1の大差に。
それでもトリプは素晴らしいチームだった。


そのころ、A面の千葉対湘南ではPK戦。

2-1と勝ち越していた湘南は最後に来て
DFがPA内でファウルをしてPKを与えてしまう。
しかも、その選手には退場の非情なジャッジがくだされる。
PKはGKがはじいたものの、その後しっかり押し込み千葉が同点。
そのまま同点でPK戦へ。
心理的に優位に立った千葉がこのPK戦を制し
苦しみながら9決に進出した。
湘南ユースの選手達にとってはプリンスに続き、
クラ選も厳しい結果になった。

翌日の第9代表決定戦は、ジェフ千葉U-18対横浜FCユース。



第2試合。5位〜8位決定戦。
全国行きも決定していて何もかかっていないグループ。
A面でヴェルディ対フロンターレ。
B面では鹿島ユース対三菱養和ユース。

僕はB面をチョイス。
今年の養和はFC東京戦を含め3試合見ているけど
とにかく面白い。見ていて飽きないサッカーをしてくれる。
たまに、やる気があるのかないのかよくわからない試合もするけど
またそこが養和らしいというか、Jユースとも高校のチームとも違う
他にはない、どこか自由な雰囲気を感じさせてくれる。

この日はいつもの4バックに
安田のアンカー、その前に玉城と加藤を置き
左サイドに後半はSBをこなしたユーティリティの6番、
右サイドに28番、トップは江津森ではなく23番。
形的には4-1-4-1、もしくは4-1-2-3のバルサシステム。
去年あたりからユースでもレッズやレイソルなど
ポゼッションを得意としているチームが使っているシステム。

この日の注目は一年生の28番の右サイドの選手。
身体もしっかりしていて突破力もあり、右足のキックは強烈。
たしか桐蔭戦でも途中出場して
力強いドリブルを見せていたと思うのだけど
伸び盛りの2年生に加え、この28番が伸びてきたら
養和はこの夏もJヴィレッジで面白い存在になるだろう。

一方の鹿島ユース。
去年は何故か低迷してしまい今年はプリンス2部に参加。
昨年対戦したときともあまり印象がなく
山浦を一対一で破った10番のドリブルくらいしか覚えていない。

今年は手堅いチームという印象。
誰が見ても目立つのは、190以上の大型FW9番。
さらに、GK。彼にいたっては2m近いサイズ。
いくら大型化が進んでいると言ってもこの二人には驚いた。
プレーで目を引いたのは、トップ下にいた8番。
前線の9番の裏によく飛び出して
少し単調な攻撃でも変化をつけられる面白い選手。
それから、右SBにはいっていた2番もいい。
小柄だがスルスルっといつの間にかオーバーラップする。
ロングボールを受けてPA内でシュートなんて場面も。
7番のドリブルや6番の展開力など攻撃はまだまだ伸びる余地はあるだろう。

試合は養和がポゼッションして攻めるものの
どう見てもこの間の試合のようなやる気をピッチから感じない・・・。
後半途中から11番のFW中村くんが出てきて攻撃にスピードがでてきたけど
暑さのせいもあり、いかにも5位〜8位決定戦という内容でした。

2-2からのPK戦も鹿島が全員肩を組んで整列しているのに対し
養和はバラバラ・・・。2本はずしてから慌てて声を出すも時すでに遅し。
ホントなんつーか、そういうとこ見ていても面白いチームです。
これで本番でホントに力が出せるのか心配にもなりますが
FC東京戦を思い出すとすごい集中力を発揮していたし
やるときはやれるチームなんですよ。
そんなのってプロを目指すJユースでは許されませんが(笑。
全国での彼らの活躍をすごく期待しているし楽しみにしています。


さて、第3試合。
A面では、浦和レッズユース対柏レイソルU-18
関東最強対決とも噂されるこの試合はこの日一番の注目カードですね。
B面では、FC東京U-18対横浜Fマリノスユース。

FC東京としてはマリノスにはプリンスリーグで負けていることもあり
なんとしてもリベンジをしたい試合でした。

ポイントはやはり斉藤学と端戸仁。
この二人、とくに斉藤学のドリブルをいかに抑えるか、です。
結論から言うと、やっぱり厳しかった・・・。
斉藤学はスーペルです。
ドリブルを始める段階で止めておかないと
一旦スピードに乗ると手がつけられない。
一人がチャレンジしてカバーがはいれば
普通はそう簡単にはやられないものだけど
斉藤学にはそれがむしろ逆効果になってしまう。
カバーに入った選手も細かいタッチでささっと交わされ
他に大きなスペースを空けてしまうと
走りながら背後にヒールでトンと落とされたりする。
もうそうなったらさすがに対応しきれない。
さらに、マリノスと戦う上で厄介なのは
この斉藤学だけを見ていればいいというわけではないこと。
まずは端戸。
足元だけの選手かとずっと思っていたのだけれど
この試合ではいいところで飛び出してきて
何度も東京のゴールマウスを脅かした。
これに加えて、攻守に渡ってそのフィジカルの強さを発揮する松尾がいる。
斉藤や端戸にDFが集中するとどうしても松尾が余りがちになるので
フィニッシャーとしてフリーにさせてしまう。
改めて戦って思ったけど、このチームはとにかく前の攻撃力はハンパない。

そして、あらためて活躍に気づいたのが中盤の荒井の存在。
今回は彼がとにかく嫌らしかった。
DFを抑えながら遠い方の足でキープしてうまくタメを作ってサイドチェンジとか
ボールキープがうまくボールがさばけるので
彼を自由にプレーさせると、どんどんゲームを作られて
斉藤、端戸にボールが入り次々に仕掛けられてしまう。
そうなったらもう失点は止められない。
今回1失点で済んだのは運にも恵まれたとも言えるだろう。

この試合は3時からでもの凄い暑さだった。
過酷なコンディションのなかマリノスユース相手に
こうした厳しいゲームを経験することができ
結果的にはPK戦ではあったものの
それでも一度負けた相手に勝ちを拾えたのは
チームとしても自信になったし
内容はいいとは言えないかもしれないけれど
いろんな意味で得るものがあったはずだ。

イイサッカーをやり勝ち続けることよりも
ときにこういう厳しい試合を乗り越えることが
大きくチームと選手を成長させることがあると思う。
昨年のJユースカップでも深川で浦和レッズに苦しめられて
ほとんど全員でずっとゴールを守り続け1-0で逃げ切った。
この試合は優勝するためにもとても大事な試合だったし
まとまりがないと言われた昨年の3年生が
クラ選の敗退で変わったことを見事に証明した試合だった。
それは今のトップでの大竹や椋原の活躍にも繋がっている。
負けることはそのときは悔しいだろう。
でもだからこそ負けることに価値があり学べるんだと思う。
今年もそうして成長してきてるしきっとこれからもそうだ。

この試合での山浦のミドルシュートは実に素晴らしかった。
三田が左サイドで仕掛けたこぼれを相手を背負いながら足元におさめ、
そのまま左側に持ち出し、反転しながら右足を一閃。
物凄い弾道で飛んだボールは反対側のサイドネットに突き刺さった。
国立の雨のダービーで梶山が決めたミドルと同じくらいインパクトのあるゴラッソだった。

PK戦では井上がビッグセーブを見せ勝ち上がり。
対戦相手は浦和レッズを7-2で退けた柏レイソルユース。
昨年のJユースカップ決勝と同じカードになった。
ニックネーム aoaka-note at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | FC東京 ユース
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