試合詳細は
コチラ。
GWの連戦を乗り越えて帰ってきたホーム深川グランド。夏のような鋭い日差しで選手達を出迎えてくれました。
第七節の対戦相手は桐光学園。一昨年はプリンスリーグ開幕戦で、昨年はプリンス、高円宮杯で二度対戦しました。4-4-2のシステムから織りなす規律整った中盤のプレスには、高円宮杯の西が丘でFC東京も苦戦しました。昨年は超高校級のエースFW瀬沼を軸に、俊足で運動量のある寺前、岸兄弟、稲葉など多くのタレントが揃っていました。選手権は残念な結果に終わってしまいましたが、全国トップレベルの質の高いサッカーを見せてくれたチームだったと思います。
昨年の主力選手の多くが卒業した今年も桐光学園はレベルを落とすことなくプリンスリーグでも結果を出しています。開幕戦ではいきなり強力な攻撃陣を揃えるマリノスユースを相手に1-0と完封勝利。その後は高校勢には敗れるものの、レッズユースにも2-1と逆転勝利をしてみせています。
このFC東京U-18戦でも桐光学園は運動量豊富に走り回り、組織的な守備でFC東京のサイド攻撃を抑えてきました。
桐光学園のライン設定はあまり高くはなく、FC東京のCBにはプレッシャーはかけてきませんでした。ただその代り、FC東京のボランチやSBなどがボールを持ちビルドアップに入ると前線やサイドの選手がすかさずボールにプレスをかけていきます。桐光が2列目、3列目のラインをコンパクトに保つ中、そのボランチとDFラインの間に入ってFC東京の前線がクサビを受けて起点を作ろうものなら、猛然と桐光の選手が二人三人と寄せてあっという間に取り囲まれバックパスするしかなくなります。またサイドチェンジでも揺さぶっても逆サイドの選手が横にスライドして数的不利を作りません。縦にも横にもそのコンパクトネスが崩れない。それを成し得る桐光イレブンの集中力とハードワークにまったくもって驚きました。マリノスユースに勝ったことも全く不思議ではないと感じましたね。こういうチームがあるからこそ、プリンスリーグの一部で戦う意義があるのだと思います。
先制したのは桐光学園でした。10番西川の右からのアーリークロスに逆サイドのMF8番菅能が後ろから飛び込んでヘッドで合わせました。10番西川のスピードあるアーリークロスに対して東京のDFラインは戻りながらの対応となり、2列目から飛び込んできた8番の動きを捕まえることは難しいかったと思います。ボールを奪ってからの流れの中で瞬時に8番菅能と10番西川が互いに使いたいスペースを共有したことも凄いですし、さらに8番菅能が走りこんだ場所に10番西川がドンピシャで合わせた、そのキック精度の高さは特筆ものでした。まるでアーリークロスからのゴールのお手本のようで完璧なゴールでしたね。
今年も桐光はただ守備のチームだけでない、一発を備えているチームなんだということを認識させられました。あのゴールは敵ながら痺れました。
ハーフタイム、FC東京は布陣をがらりと変えます(中身は公式サイトを参照してください。)。4-5-1的な布陣にしてサイドアタックを強化してゴールを狙う意図が見えました。
照りつける日差しの中、後半が進むにつれて、桐光の動きが少し落ち始めました。しかし、それでも彼らの集中力は落ちません。FC東京深川出身のGK峰がファインセーブを連発。止むことのない4番CBの砂川のコーチングに引っ張られ、桐光は最後まで踏ん張りきりました。
FC東京は押し込んでいましたし、何度か決定的なチャンスも迎えたと思います。それでも結局奪ったゴールは相手の単純なミスと言えるCK後の梅内の
ヘディング<訂正:裏へ抜けてのシュート>のみでした。
あそこは桐光のDF陣がきちんとケアしていれば防げたところです。流れの中で全員が集中してプレスを掛けていた桐光にとって、セットプレーのところでミスが出てしまったのは痛恨だったでしょう。
一方、FC東京にとってはラッキーだったかもしれません。このミスがなければFC東京もマリノスユースやレッズユースと同じ轍を踏んでいたと思います。
この守備を崩すために必要なものは様々あると思います。ドリブル突破と言った個々の能力や、組織としてパスワーク・・・。
そう言ったところでやりきれなかった悔しさはこの試合に残りますが、あともう少しというところまで来ていたのも確か。
個々の輝きでは、山崎直が毎試合続けて見せているドリブルやキックフェイントからのシュート。あれは彼の形になりつつあると感じます。あのプレーの精度があがれば彼自身にとってもチームにとっても大きな武器になるのは間違いありません。
また梅内も
ヘディングシュートでこれで2点目。養和戦のロスタイムと言い、この試合のヘッドと言い、<訂正:梅内のゴールはトラップしてからのシュートでした。完全に記憶違いです。申し訳ありません。>値千金のゴールを二つ決めています。大事なところで決められる選手は何か持っているもの。最近サイドからいいクロスが入ってきているのでチームとしても中で決めてくれる選手がほしい。ホントにウメはあともう少し。もうちょっとで何か変わりそうな気がします。
またチームとしての崩しでは、前半途中にFW山口が見せたDFラインの裏へ抜けた動きなどはヒントになっていたと思います。
FC東京が右から左にボールを動かし、桐光がいつもどおりFC東京の左サイドに対して2対2(さらに、これに中でカバーリングが入る)をとってボールサイドに寄せてきたとき、その背後大きくついて山口が裏をとりました。あの山口の動きは桐光のサイド封じを無効化した、彼らしい秀逸なプレーでした。ただ覚えている限り、こうした動きを生かした攻めは少なく、そういう意味では以前に書きましたが、あのスペースが見える年森の不在はこの試合では大きかったのかもしれません。
それと、この試合は攻めてばかりであまり目立たなかったかもしれませんが、守備陣も高いパフォーマンスを見せてくれていました。後ろの平出、松藤、廣木は落ち着いたプレーで前がかりになる攻撃陣を支えてくれたと思います。ちょうど京都戦の今野とブルーノのようでしたね。
来週は山口がおそらく3枚目で出場停止です。三田も怪我で不在の可能性が高く、前目の選手が足りません。年森はランニングで汗を流していたので復帰してくれるとは思いますが、今後もさらに厳しい戦いが続くと思います。
次節の対戦相手の流通経済柏は今節マリノスユースに10-0の大敗を喫し、FC東京戦には気持ちを入れ替え向かってくるに違いありません。この桐光戦以上に中盤は激しい争いになることも予想されます。
そして、この流経柏戦が終わると、FC東京U-18は中断前の大一番を迎えます。
対ヴェルディユース戦、東京ダービー。
今年はアウエイのよみうりランドとなります。
昨年のFC東京U-18にとっては、ヴェルディユースとの一戦は大きなブレイクスルーになりました。今年もこのヴェルディ戦を東京ダービーとして特別な一戦として迎え、戦う彼らに何かを掴ませる舞台にしてあげたいと思います。
一人でもたくさんの人に会場に来てもらって今年も彼らに東京ダービーを味あわせてあげたいと思っています。
でも、その前にまずは流通経済大学柏戦。
昨年高円宮杯でも見せた、クラブと高校のガチバトル。
いよいよプリンスリーグも高円宮杯へ向けて後半戦です。